性病(性感染症)

内容

性行為からうつる性病(性感染症)は様々なものがありますが、泌尿器科を受診される性病としてはクラミジア感染症、淋病を中心とする尿道炎、陰茎にいぼができる尖圭コンジローマと陰茎(特に亀頭)を中心にただれる性器ヘルペスだと思います。また、梅毒や肝炎の一部、AIDS(エイズ)もこの中に含まれ、重複感染の場合もあります。


 尿道炎 

性行為から1-2週間で排尿時に痛みが起きたり、尿道から膿が出てきて下着を汚すという症状が起きます。起因菌によりクラミジア感染症といったり淋病といったりします。もちろん症状も異なり、軽い排尿時痛あるいは排尿時不快感をおこす場合クラミジアが疑われますし、かなり痛む場合、淋病が疑われます。また、同時感染の場合も少なからずあります。

 尖圭コンジローマ 

亀頭や包皮にぎざぎざのいぼができます。悪性腫瘍の場合もあるので区別が必要です。

 性器ヘルペス 

亀頭や包皮にぴりぴりとした小さな水泡や潰瘍状の発疹ができ、浸出液で下着が汚れたりします。

検査

尿道炎の場合、検尿で尿中に白血球が出ていないか調べます。また、起因菌により、有効な抗生物質が異なるため、起因菌の検査を行います。
尖圭コンジローマの場合、外科的切除が必要です。血液検査のほか切除したいぼが悪性か否か検査します。
性器ヘルペスの場合、血液検査のほか悪性腫瘍が疑われる場合、組織検査が必要になる場合があります。

治療

尿道炎の場合、起因菌にあった抗生物質を内服していただきます。
尖圭コンジローマの場合、外科的切除が第一選択です。
性器ヘルペスの場合、抗ウィルス剤を内服、または軟膏を塗布していただきます。